マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

金融庁の表彰制度に猛反対する金融業界のムラ論理

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 金融業界が固唾(かたず)をのんで待ち構えていた金融庁による今年度の「金融行政方針」が10月に公表された。森信親・金融庁長官が推し進める「金融改革」で、いったい、どのような新たな施策が打ち出されるのか──。金融業界は戦々恐々としていた。

 「金融行政方針」のエッセンスは「顧客本位の業務運営を行なうべきとの原則(フィデューシャリー・デューティー)」の確立・定着である。前年度と同じテーマが盛り込まれた理由は簡単である。いまだに、顧客本位ではなく、金融機関本位の金融商品・サービスが絶えていないからだ。むしろ、マイナス金利政策で収益悪化が著しいこともあって、それらの商品が一段と巧みに売られている傾向がある。

この記事は有料記事です。

残り1238文字(全文1540文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。

イチ押しコラム

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
国道4号沿いのサービスエリア「Alzu」はサイ、カバ、インパラなどが放し飼いにされている人気スポット(写真は筆者撮影)

ヨハネスブルク「絶対に歩いてはいけない」地区を縦断

 ◇南アフリカ編(7) レソト王国入国に失敗したにもかかわらず、懲りもせず今度は、エスワティニ(旧スワジランド)の国境近くまで走っ…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

働き方改革のしわ寄せ?「収入半減」パート女性の嘆き

 A実さん(55)は、チェーン展開する自宅近くのクリーニング店で受付のパートとして働いています。昨年「働き方改革」への対応で店舗に…

メディア万華鏡
婚約が内定、記者会見される秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さん=東京都港区の赤坂東邸で2017年9月3日、代表撮影

「開かれた皇室」が生んだ?小室さんスキャンダル報道

 ガソリン、投下しちゃった。秋篠宮家の長女眞子さま(27)との婚約が延期となっている米国留学中の小室圭さん(27)が1月22日、母…

知ってトクするモバイルライフ
第2弾の100億円還元キャンペーンを発表するペイペイの中山一郎社長=東京都千代田区で、今村茜撮影

ペイペイ再び「100億円キャンペーン」は小粒に還元

 ソフトバンクとヤフーが合弁で設立したQRコード決済事業者のペイペイが、総額100億円キャンペーンの第2弾を2月12日から始める。…

ニッポン金融ウラの裏
 

変革の時代に「動かない」言い訳を探す銀行の勘違い

 銀行が変革の時代を迎えていることはいまさら言うまでもない。しかし、そのような言葉がマスコミをにぎわしている割には、銀行業界で実際…