晩秋のパリの夕暮れ
晩秋のパリの夕暮れ

社会・カルチャー切ない歌を探して

名曲「枯葉」でよみがえる人生の思い出と感傷

森村潘 / ジャーナリスト

 美しさと、はかなさは表裏一体だ。晩秋の色づく木々の葉は、きれいだなと思っているとやがて一枚一枚落ちて風に舞う。枯れ葉となって踏みつけられるか、どこか遠くに飛んでいく。

 枯れ葉は、はかない。思い出すのが短編の名手O・ヘンリーの「最後の一葉(The Last Leaf)」。病に伏せる若い女性が生きる力を失い、窓から見える壁のつたの葉っぱが一枚一枚と落ちていくのを見て、自分の余命と重ねる。そしてとうとう最後の一葉になる。これが落ちたとき私は、と思うのだが……。

 歌の世界では、もちろんシャンソンから生まれた名曲「枯葉」を思い出す。よく考えると歌のタイトルとして…

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森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。

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