川西町浴浴センターまどかの外観=2016年11月19日、佐藤良一撮影
川西町浴浴センターまどかの外観=2016年11月19日、佐藤良一撮影

政治・経済良い物をより高く売る経営

山形の三セク温泉施設「まどか」が“劇的再生”した理由

中村智彦 / 神戸国際大学教授

「まどか」再建の道のり(1)

 「地方の衰退」が叫ばれながら、自治体の地域活性化策には、人口増加期と代わり映えのしない「箱モノ策」がはびこっている。「高速道路が開通すれば」「道の駅を作れば」「新幹線が開業すれば」といった“妄想”ともいうべき施策に期待を抱く人が少なくないのだ。現状から目を背けているように思えてならない。

 現実は厳しい。政府の人口推計によれば、2020年には全国の多くの市町村で人口が減少する。高齢者の死…

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中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。