社会・カルチャー切ない歌を探して

「ミスター・ロンリー」で孤独をかみしめる秋の夜長

森村潘 / ジャーナリスト

 夜が長くなってきた。深夜にひとりでいると、「あー、人間は孤独だな」とつぶやいてみたくなる。今なら友だちに電話やメールで連絡して、寂しさを紛らわす手もあるだろう。相手がいればだが。

 携帯電話やメールがなく、ぶらりと出かけるコンビニもなかった時代、寂しさを紛らわすのは、ラジオの深夜放送ぐらいだった。

 人のしゃべりもうつろに響いて、いい音楽でも聴いて気を紛らわすかと、FM放送に切り替えてみる。こんなとき、「ミスター・ロンリー」が聞こえてきた、という人はけっこういるのではないか。名番組「ジェット・ストリーム」で、伝説の声優、城達也さんのジェントルマン然とした語りと「ミスター・ロンリー」が電波にのってくる。

 「夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは遠ざかるにつれ、次第に星のまたたきと区別がつかなくなり…

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森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。

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