「象徴としてのお務め」についてお気持ちを表明される天皇陛下=2016年8月7日、宮内庁提供
「象徴としてのお務め」についてお気持ちを表明される天皇陛下=2016年8月7日、宮内庁提供

スキル・キャリア思いを伝える技術

天皇陛下「おことば」のシンプルさとわかりやすさ

川井龍介 / ジャーナリスト

 企業の長時間労働の是正に関連して、神戸製鋼所が導入した業務の効率化を図る方法が先日、NHKのテレビ番組で紹介されていました。社内で行われていたこれまでのやり方を改めた例です。

 ひとつは、詳細に記していた会議などの議事録を、ポイントだけまとめて簡略化したことです。もうひとつは、社内向けのメールを書くとき、所属部署や役職は省略して、単に「~さん」とさん付けにしたことです。

 大企業だけに、社内でもメールを送る相手がどういう人か、いちいち確かめなければわからないことがあるの…

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川井龍介

川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。