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トランプ氏ツイッター“キューバと国交断絶”は本気か

会川 晴之・毎日新聞北米総局特派員
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フィデル・カストロ氏の写真が飾られた祭壇=ホセ・マルティ記念館で2016年11月29日加藤美穂子撮影
フィデル・カストロ氏の写真が飾られた祭壇=ホセ・マルティ記念館で2016年11月29日加藤美穂子撮影

 「フィデル・カストロが死んだ!」。キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の死去が伝えられた11月26日朝、ドナルド・トランプ次期米大統領がツイッターでつぶやいた。

 まるで敵の首を取ったかのような一言に筆者はのけぞった。だが、それから数時間後に発表された声明は、さらに度肝を抜くものとなる。

 声明でトランプ氏は、カストロ氏を「独裁者」と断罪、キューバを「全体主義のもとにある」として、自由な未来を実現するため全力を尽くすとした。各国の首脳がカストロ氏の死を悼む中、際立った反応を示したトランプ氏。選挙期間中に掲げた「オバマ政権の外交をすべて見直す」という公約を、本気で実施しようとしているのだと筆者は受け取った。

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会川 晴之

毎日新聞北米総局特派員

1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局、欧州総局長(ロンドン)、北米総局長(ワシントン)などを経て、2018年12月から現職。日米政府が進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本発の核拡散を描いた毎日新聞連載の「核回廊を歩く 日本編」で、16年の科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に「核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態」(毎日新聞出版)。