くらし下流化ニッポンの処方箋

「40代下流」と親世代を直撃する“家族共倒れ”の危機

藤田孝典 / NPO法人ほっとプラス代表理事

 学校卒業時にバブル崩壊後の就職氷河期に直面し、非正規雇用で働き続けたり、転職を繰り返したりした人たちがそろそろ40代になります。結婚せず、実家で暮らしている人も多いでしょう。今後彼らが正社員になったり、結婚したりする可能性は低くなる一方です。

 そして元気な親はいずれ老い、自分も年を取ります。10年後、彼らが50代になった時、いったい何が起きるのか。そのことを想像させるケースを紹介します。

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藤田孝典

藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。