作品の舞台になった鳥取県境港市(右奥)。手前は米子市
作品の舞台になった鳥取県境港市(右奥)。手前は米子市

社会・カルチャー青春小説の系譜

「友情が武器」大人と戦う少女たちの希望と絶望

鶴谷真 / 毎日新聞学芸部記者

桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」

 少女漫画のようにかわいかったり美しかったりするキャラクターが活躍する一方で、実にミステリアスかつグロテスク--そんな小説を読んだ。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」(2004年)である。

 著者は、08年に「私の男」で直木賞を受賞した桜庭一樹(さくらば・かずき)さん。「砂糖菓子……」はその出世作となった。

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鶴谷真

鶴谷真

毎日新聞学芸部記者

1974年、神戸市出身。2002年毎日新聞社に入社し、岡山支局、京都支局を経て08年に大阪本社学芸部。13年秋から東京本社学芸部。文学を担当している。