スキル・キャリア部下を伸ばす上司 ダメにする上司

プロジェクトを大幅に遅らせた「技術者の美意識」とは

細川義洋 / ITコンサルタント

 筆者は数年前、あるソフト開発企業から「大型プロジェクトがうまくいかないので改善してほしい」という要望を受けました。話を聞いてみると、プロジェクトが予定よりも半年以上遅れていると言います。その理由は、想定外の技術的な問題がいくつも起きたからでした。

 プロジェクトには、会社のエース級技術者が集まっていました。なぜそのような状況に陥ったのかを調べると、技術者たちが不必要で高い技術を、いくつもソフトに組み込もうとしていることがわかりました。

 優秀な技術者であるがゆえに「向上心」も人一倍強いのですが、その技術者気質があだとなっていたのです。

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細川義洋

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。