半導体メモリー製品を製造している東芝の四日市工場=2011年7月、加藤新市撮影
半導体メモリー製品を製造している東芝の四日市工場=2011年7月、加藤新市撮影

政治・経済東芝問題リポート

「景気と需要」に振り回される東芝半導体事業の大リスク

編集部

東芝解体の危機(9)

 東芝の半導体メモリー事業分社化による一部株式売却の入札に、事業会社や投資ファンドが名乗りをあげているのは、主力製品であるNAND型フラッシュメモリーの需要が昨年来、好調に推移しているからだ。

 東芝は昨年、11月に公表する中間決算の最終(当期)利益の業績予想を小刻みに上方修正した。5月時点で200億円を予想していたのが、8月に500億円を上積みし、9月に150億円をさらに上積み、10月にも300億円を上乗せした。公表された中間決算の最終利益は1150億円で、950億円も膨らんだ。

 この主因は半導体メモリーの需要が好調だったためだ。昨春時点では、メモリーの需要はそれほど強くなく、…

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編集部

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長く経済分野を取材してきた今沢真・毎日新聞論説委員を編集長にベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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