住居不安定者の受け皿になりやすいネットカフェ=東京都新宿区で梅村直承撮影
住居不安定者の受け皿になりやすいネットカフェ=東京都新宿区で梅村直承撮影

くらし下流化ニッポンの処方箋

明日のあなたかもしれない「住居不安定者」の不安

藤田孝典 / NPO法人ほっとプラス代表理事

 生活困窮者支援をしていて、最もやっかいだと感じるのは「住居」です。雨風をしのぎ、十分な睡眠を取るために必要な、衣食と並ぶ大切な生活必需設備ですが、特に都市部では住居費が高いことが大きな問題です。

 私たちのNPO法人「ほっとプラス」には年間約500件の相談があります。相談者のうち、実に7割から8割は「住居不安定者」です。

 家賃を滞納し、退去を求められた人、夫の暴力から逃れるために家を出た女性、病気で仕事を失って入院し、…

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藤田孝典

藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。