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社会・カルチャー週末シネマ

不平等も不条理も善悪も乗り越えるバンコクの夜と愛

勝田友巳 / 毎日新聞学芸部長

富田克也監督「バンコクナイツ」

 映画はしょせん絵空事、画面に身を委ねて一時の夢物語を楽しめばいい。しかし中には、心して見ておくべきだと言いたくなる映画もある。富田克也監督・脚本「バンコクナイツ」はそんな1本だ。作品として100点満点とはいかないが、今、日本で作られ、公開されることに大きな意味がある。この映画は事件である。

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勝田友巳

勝田友巳

毎日新聞学芸部長

1965年、茨城県出身。北海道大文学部卒。90年毎日新聞に入社し、松本支局、長野支局などを経て、東京本社学芸部。映画を担当して15年、新作映画を追いかける一方、カンヌ、ベルリンなど国際映画祭や撮影現場を訪ね、映画人にも話を聞いて回る日々。毎日新聞紙面で「京都カツドウ屋60年 馬場正男と撮影所」「奇跡 軌跡 毎日映コン70年」の、2本の映画史ものを連載中。

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