記者会見場を後にする東芝の綱川智社長(中央)=2017年2月14日、宮武祐希撮影
記者会見場を後にする東芝の綱川智社長(中央)=2017年2月14日、宮武祐希撮影

政治・経済東芝問題リポート

東芝半導体株売却が4月以降に延期された二つの理由

編集部

債務超過に転落(4)

 東芝は2月14日に行った記者会見で、半導体メモリー事業の分社化後の株式売却について、大きな方針変更を表明した。それまでは「株式の2割未満を売却する」と言ってきたが、「過半数の売却を検討する」と発表したのだ。

 東芝はすでに2月上旬に、株式の2割未満の売却を条件に入札を実施した。10社程度が入札した模様だが、金額的には東芝が期待した内容ではなかったとみられる。このため、売却する株式を思い切って増やし、債務超過から脱出するだけでなく、自己資本に厚みをもたせる方針に変更したようだ。

 東芝が売却する半導体メモリー事業は、「NAND型フラッシュメモリー」が主力製品だ。スマホや携帯音楽…

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編集部

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長く経済分野を取材してきた今沢真・毎日新聞論説委員を編集長にベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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