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タクシー業界が大変化「過当競争、買収、栄枯盛衰」

中村智彦 / 神戸国際大学教授

タクシー戦国時代の行方(1)

 東京23区と武蔵野市、三鷹市で1月30日から、タクシー初乗り運賃が410円(1・052キロまで)になった。従来は2キロ730円。短距離利用が増えることで、タクシー業界活性化も期待されているようだ。

 近年、タクシー業界では「業界再編」ともいえる動きが起こっている。2000年代以降、大手タクシー会社が地域を越えて企業買収を行い、営業拠点と規模を拡大してきた。その流れが止まらない。

 もともとタクシーは、主に地域の私鉄系や地元資本の中小タクシー会社が運行してきたが、経営悪化に苦しん…

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中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。