経済プレミア・トピックス

朴大統領罷免で韓国は「人治」から「法治」へ変われるか

大澤文護・千葉科学大学教授
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朴槿恵氏が大統領府を去った3月12日夜、ソウル光化門前広場は静けさを保っていた=大澤文護撮影
朴槿恵氏が大統領府を去った3月12日夜、ソウル光化門前広場は静けさを保っていた=大澤文護撮影

 韓国憲政史上初めて大統領を罷免された朴槿恵(パク・クネ)氏は3月12日夜、大統領府を出てソウル市江南区三成洞の自宅に戻った。国旗を持つなどした大勢の支持者が自宅前に詰めかけ、警察が厳重警戒に当たった。

 事件発覚後に数十万人が「朴政権退陣」を叫んで集まったソウル中心部の光化門広場は、筆者が訪れた12日夕は静かだった。同広場に設置された縄で縛られた朴氏の人形の額に、新たに「罷免」の紙が貼りつけられていたが、朴氏が自宅に戻った時刻には、わずかに外国人観光客が人形にカメラを向ける程度だった。

 大統領府から退去する朴氏の動きを報じるニュースをパソコンやテレビで逐一見ていた40代の韓国女性は「…

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大澤文護

千葉科学大学教授

1957年東京生まれ。1980年毎日新聞社入社。1997~2002年ソウル特派員、04~08年マニラ支局長、09~11年ソウル支局長、11~13年毎日新聞東京本社編集編成局編集委員。2013年10月から現職。