社会・カルチャー戦国武将の危機管理

ライバル尼子氏再興計画を2度阻んだ毛利輝元

小和田哲男 / 静岡大学名誉教授

 山中鹿介幸盛は「尼子十勇士」の一人に数えられる、戦国大名尼子氏の重臣である。ところが主君である尼子義久が永禄8(1565)年、毛利元就に居城月山富田城を攻められ、降伏し、義久は毛利方に取りこめられてしまい、鹿介は浪人となった。ちなみに、元就の孫輝元はこのときの月山富田城攻めが初陣であった。輝元と鹿介の因縁はここからはじまる。

 浪人となった鹿介は、尼子氏遺臣に働きかけ、尼子家の再興に動きだす。江戸時代に書かれた「陰徳太平記」…

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小和田哲男

小和田哲男

静岡大学名誉教授

戦国大名・今川氏のお膝元で、徳川家康の隠居先でもあった静岡市で1944年に生まれる。72年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世史。戦国時代史研究の第一人者として知られ、歴史番組でおなじみの顔。趣味は「城めぐり」で、公益財団法人「日本城郭協会」の理事長も務める。主な著書に「戦国の群像」(2009年、学研新書)、「黒田官兵衛 智謀の戦国軍師」(13年、平凡社新書)。公式サイト https://office-owada.com

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