いよいよ決選投票。マクロン候補(左)とルペン候補
いよいよ決選投票。マクロン候補(左)とルペン候補

グローバル経済プレミア・トピックス

権力への執念ルペンvs脇甘マクロン 最終決戦の行方は

渡邊啓貴 / 東京外国語大学大学院 総合国際学研究科教授

 フランス大統領選は5月7日の決選投票を目指し、第1回投票でトップのエマニュエル・マクロン前経済相(39)と同2位で極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン候補(48)の2人が激しい戦いを続けている。

 5月1日のメーデー、両候補は数万人規模の大決起集会をパリで開催し、舌戦を繰り広げた。両候補はパリで数万人規模の決起集会を開催、両者ともに相手を攻撃することに終始した。ルペン氏はマクロン氏を資本家・エリートの代表と批判し、マクロン氏はルペン氏をうそつきと痛罵した。

 いまのところマクロン氏が優位とされるが予断を許さない。はたしてトランプ現象と同様のことはフランスで…

この記事は有料記事です。

残り2247文字(全文2531文字)

渡邊啓貴

渡邊啓貴

東京外国語大学大学院 総合国際学研究科教授

1954年生まれ。東京外国語大学卒業、パリ第一大学大学院博士課程修了。パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授。シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、『外交』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使などを経て現職。著書に「ミッテラン時代のフランス」「フランス現代史」「ポスト帝国」「米欧同盟の協調と対立」「ヨーロッパ国際関係史」「シャルル・ドゴール」「現代フランス」「アメリカとヨーロッパ」(近刊)など多数。

イチ押しコラム

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」は慰霊碑であるとともに現代アートのマスターピースでもある(写真は筆者撮影)

ベルリンで藻谷氏が見た「ナチスの忌まわしい記憶」

 ◇ドイツ・ベルリン編(2) 28年ぶりに訪れたベルリンは、ドイツの首都らしく堂々とした、しかしどこか人影が少なく人工的な雰囲気の…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

「有休取らない社員」年5日取得義務化でどう変わる

 A夫さん(46)は、社員数約50人のソフトウエア開発会社の経営者です。3年ほど前から社員の働き方を見直したり、年次有給休暇の取得…

知ってトクするモバイルライフ
「分離プラン」は進むか。iPhoneのような高額スマホは苦戦する可能性も

「スマホ端末と通信料を分離」政府方針に大手3社は?

 総務省は11月26日に有識者会議を開き、通信事業者に対して「分離プラン」を義務付ける緊急提言案を発表した。政府の規制改革推進会議…

ニッポン金融ウラの裏

支店の自主性を配慮する銀行の「ノルマ脱却」は本物か

 メガバンクが営業拠点に設定する収益目標制度を見直している。本部が計画した収益目標に基づいて、数多い商品ごとに細かく数値目標を設定…

メディア万華鏡
「伝統と創造の会」総会に臨む稲田朋美氏=衆院第2議員会館で2017年12月11日、川田雅浩撮影

本当の敵は誰なのか?「名誉男性」批判へのモヤモヤ感

 「稲田朋美って『名誉男性』なんだって。分かる」というメールが友人から届いて以来、モヤモヤが続いている。 ◇稲田朋美氏に続き杉田水…