沖縄の女性4人組ボーカルグループ「うないぐみ」。左から古謝美佐子さん、比屋根幸乃さん、島袋恵美子さん、宮里奈美子さん
沖縄の女性4人組ボーカルグループ「うないぐみ」。左から古謝美佐子さん、比屋根幸乃さん、島袋恵美子さん、宮里奈美子さん

社会・カルチャー切ない歌を探して

辺野古への思慕と哀惜を歌う「島に吹く風~二見情歌」

森村潘 / ジャーナリスト

 沖縄県北部の辺野古の静かな海が、いま新たな米軍基地建設のために埋め立てられようとしている。いちど埋め立てれば、二度と復元は不可能だが、美しい自然の海浜よりも、基地建設の方が重要だという政治的な判断の結果なのだろう。

 美しく長い日本の海岸線は、近代に入って軍事施設をはじめ、工場や発電所、港湾、道路整備などによって開発されていった。そして経済的な発展と引き換えに自然海岸は減少し、その割合はいまでは全海岸線のほぼ半分になっている。

 辺野古の問題は、基地建設の是非とともに自然を失うことの是非でもある。

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森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。