映画「グラン・トリノ」(c)2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
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社会・カルチャー切ない歌を探して

イーストウッドが描く男の人生と孤独「グラン・トリノ」

森村潘 / ジャーナリスト

 家族や恋人同士の愛情物語でもなければ、英雄譚(たん)でもないし、戦争や死や極端な状況下の悲話でもない。だが、静かな感動を呼ぶ。クリント・イーストウッドが主演、監督した「グラン・トリノ(Gran Torino)」(2008年)は、そういう映画だった。

 この映画を撮った(演じた)とき彼は78歳で、これが最後の主演・監督作品になるのではないかと言われた。そして上映後は、「~たとえ老いても、一匹狼(おおかみ)の男をヒーローとして賛美するという、映画作家として追い求めてきたテーマの集大成」(注)と評価された。

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森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。