会場周辺はG20開催に反対する横断幕が掲げられ、関係者は徒歩での移動を余儀なくされた=ハンブルクで2017年7月7日、三沢耕平撮影
会場周辺はG20開催に反対する横断幕が掲げられ、関係者は徒歩での移動を余儀なくされた=ハンブルクで2017年7月7日、三沢耕平撮影

グローバル海外特派員リポート

“格差問題”に応えられないG20に存在意義はあるか

三沢耕平 / 欧州総局特派員(ロンドン)

 主要20カ国・地域(G20)首脳会議が7月7日から2日間の日程で開かれた。「米国第一」を掲げるトランプ米大統領が初めて参加。協調路線を維持できるかが問われたが、トランプ氏との亀裂は深まるばかり。国際的な政策協調はもはや限界に来ており、G20の存在意義も揺らぎ始めた。

 会場はドイツ北部・ハンブルク。古くから貿易の要衝として栄えた欧州の玄関口だ。空路の機窓から眼下に広がる港街は、ろうそくの灯のような貨物船のライトでオレンジ色に染まっていた。ヒト・モノ・カネを集めるグローバル都市の活力の灯にも見えた。

 「地獄へようこそ!」「Fuck(くたばれ)20!」。街中で最初に目にしたのは、そのグローバリゼーシ…

この記事は有料記事です。

残り1551文字(全文1852文字)

今なら最大2カ月100円! キャンペーン実施中! 詳しくはこちら

三沢耕平

三沢耕平

欧州総局特派員(ロンドン)

1972年千葉県生まれ。明治大学法学部卒。98年毎日新聞社入社。松本、甲府支局を経て、2004年から経済部で財務省、日銀、財界などを取材。政治部にも在籍し、首相官邸、自民党などを担当した。16年10月から欧州総局特派員。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?
 

「自分勝手に勤務?」ママパートに困惑する歯科経営者

 A夫さん(42)は、自分のクリニックを経営する歯科医師です。パートの歯科衛生士で3児の母であるB子さん(33)の“自分勝手な勤務…

ニッポン金融ウラの裏
 

地域銀行が「収益力強化」のために今年やるべきこと

 今年の金融分野の課題は何か――。前回は証券市場の問題を考えたが、今回は間接金融、つまり銀行業界に目を向けてみたい。最大級のテーマ…

知ってトクするモバイルライフ
ディスプレーを折りたためる「フレックスパイ」

5Gに向け新作スマホ「二つ折り画面」は普及するか

 米ラスベガスで1月8~11日、世界最大の家電・IT見本市「CES」が開かれた。 パソコン、テレビから人工知能(AI)を採用した白…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
アフリカの服やクラフトを売る店が150店も並ぶ「ウォーターシェッド」でエスワティニ(旧スワジランド)の手作り品を売っていた黒人と白人のコンビ(写真は筆者撮影)

ケープタウンを探索 カラフルな街並み“意外に安全”

 ◇南アフリカ編(2) シンガポールとヨハネスブルクで乗り換え、羽田から24時間少々かけてたどりついた、南アフリカ共和国のケープタ…

メディア万華鏡
西武・そごうのサイトに公開された広告動画

西武そごう広告とSPA!「残念なメディア」の共通項

 昨年の新語・流行語のトップ10に、性暴力を告発する「#MeToo」が入って喜んでいたら、新年早々、メディアと女性をめぐるがっかり…