海外特派員リポート

「シェアリング自転車」が中国であふれ返っている理由

赤間清広・毎日新聞中国総局特派員(北京)
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街にあふれた自転車を回収し、荷台に積み込むリヤカー(右)=北京市で2017年7月10日、赤間清広撮影
街にあふれた自転車を回収し、荷台に積み込むリヤカー(右)=北京市で2017年7月10日、赤間清広撮影

 北京や上海を訪れた日本人がまず驚くのは、街中を埋め尽くす自転車の多さだろう。「さすが自転車王国」と思うかもしれないが、さにあらず。既に車社会に移行して久しい中国に、自転車があふれ返るようになったのは、ここ1年のことだ。

 その正体は中国生まれの新サービス、シェアリング自転車。自転車には「QRコード」が貼り付けてあり、それをスマートフォンで読み取るとカギが外れ、利用できる仕組みだ。日本などで普及しつつあるレンタサイクルとは異なり、街中の好きなところで「乗り捨て」できる便利さが受け、瞬く間に市民の足として広がった。

 2016年の本格サービス開始からわずか1年で市場規模は約25億元(約400億円)に拡大。今後も年2…

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赤間清広

毎日新聞中国総局特派員(北京)

1974年、宮城県生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。経済部では財務省、日銀、財界などを担当した。16年4月から現職。中国経済の動きを追いかけている。