スキル・キャリアキャリアセンター ここだけの話!?

夏休みの3年生インターン急増でキャリセン休みなし

都内・某共学大進路指導担当

 「大学はいいですね。夏休みがあって……」。他の業界の方からよくこう言われる。

 確かに多くの大学は7月下旬から約2カ月間休みに入るので、他の仕事をしている人に比べれば夏休みは多めに取れることは間違いない。また省エネ効果を狙って、8月の一定期間は学内全体が休みに入る大学もある。

企業の採用担当も休みは取れない?

 しかし、就活支援部門は少し事情が異なる。

 お盆であっても、進路が決まらない学生たちは、汗をふきふき就職活動を続けている。8月のこの時期も採用面接は行われており、企業から内定・内々定が出れば、誓約書や承諾書の提出が求められる。なかなか決断できない学生は「この会社に決めてもいいでしょうか」とキャリアセンターに相談に来る。

 一方で、不合格だった就活生には「ここが踏ん張りどころなので、気持ちを切り替えて頑張ろう」と私たちが励ましている。他の事務部門が休暇に入っても、私たちは休みが取りにくい状況が続いている。

 就活生や私たち大学の就活支援担当者が休めないということは、企業の採用担当者も同様に休みを取れないということでもある。今年は「売り手市場」の傾向が強まっているので、採用計画数を「充足」させるため、採用担当者も必死だ。それで、交代で休みを取りながら、採用・選考を続けている。

3年生の「ワンデーインターン」が急増

 もう一つ、夏休みが取りづらい理由は、今年の夏は「ワンデー(1日)インターン」も含めたインターンシップが急増していることがある。文部科学省や日本経団連は「採用・選考に直結するインターンシップは好ましくない」としているものの、現実は3年生の夏のインターンシップが、企業と学生の「出会いの場」になっている。

 学生は自分が入りたい企業のインターンに参加して自らを売り込み、企業はインターン生の中から優秀な人材に目をつけ、個別に声をかけている。

 企業側でインターン生の受け入れを担当しているのは人事の採用部門が多く、大学側でインターン生を送り出し、その相談に乗っているのは就活支援部門が多い。

 このようにインターンシップも含めて、採用・選考(学生にとっては就職)活動は長期化していることから、気が抜けない日々が続いている。

    ◇    ◇

 キャリアセンターは、大学生の就職活動を支援する学内組織です。キャリアセンターのベテラン職員が、学生の悩みや就活戦線の動きをつづります。毎週水曜日に掲載します。

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都内・某共学大進路指導担当

都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。

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