ネットショッピングなどの支払いが簡単に
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IT・テクノロジー知ってトクするモバイルライフ

キャリア各社が力を入れる「携帯決済」の便利な中身

石野純也 / ケータイジャーナリスト

 大手通信事業各社が、非通信分野に力を入れ始めている。中でも「決済」は本業の通信と相性がよく、順調な伸びを示している。

 たとえばドコモは、金融・決済サービスの取扱高が2017年度第1四半期は7200億円で前年同期の6000億円から20%成長。金融・決済サービスにはdカードなどのクレジットカード事業や、携帯電話料金と一緒に払う「携帯決済」が含まれるが、こうした傾向は、auやソフトバンクも同じだ。

ドコモの携帯決済の支払い確認画面
ドコモの携帯決済の支払い確認画面

 いま各社が力を入れているのが「携帯決済」だ。ドコモは「ドコモケータイ払い」「dケータイ払いプラス」の2種類を用意。auは「auかんたん決済」、ソフトバンクは「ソフトバンクまとめて支払い」という名前でサービスを提供する。

IDとパスワードで簡単に決済

 いずれも、通信事業者のIDとパスワードを入れることで、ネットショッピングなどの決済を行える。その代金は、毎月の携帯電話料金に合算されるしくみだ。ショッピングサイトだけでなく、スマホ用のアプリストアも携帯決済に対応済み。アンドロイド、iPhoneの双方とも、アプリの代金をこの方法で支払うことができる。

 携帯決済という名称だが、アカウントさえ持っていてサイト側が対応していれば、パソコンからも利用できる。ドコモのdケータイ払いプラスにいたっては、ドコモ回線すら不要。支払いにクレジットカードを登録しなければならないが、auやソフトバンクの利用者も、dケータイ払いプラスで支払うことが可能だ。

アマゾンも携帯決済に対応。ドコモは大々的なキャンペーンを実施中
アマゾンも携帯決済に対応。ドコモは大々的なキャンペーンを実施中

 携帯決済のメリットは、対応サイトであれば、わざわざクレジットカードなどの決済情報を入力しないでいい手軽さにある。IDとパスワードだけで済む簡便さに加え、万が一情報が流出してしまっても、クレジットカード情報そのものが漏れる心配がない。

還元が手厚い今はチャンス

 最終的に携帯電話の料金をクレジットカードで支払っているとしても、間にワンクッション入れることができるというわけだ。また未成年など、何らかの事情でクレジットカードが持てない人でも、ネットショッピングで支払いができるのもメリットだ。

 利用限度額については、最大で5万円程度だが、利用状況に応じて、この枠は増額されているようだ。筆者の場合、ドコモの回線では最大10万円まで支払うことが可能になっている。高額な商品を買うには向かないが、日用品などの買い物には便利な支払い方法と言えるだろう。

auは「auかんたん決済夏祭り」を実施。最大で1万ポイントが当たる
auは「auかんたん決済夏祭り」を実施。最大で1万ポイントが当たる

 各社とも力を入れている分野のため利用者への還元も手厚い。ドコモは、6月からアマゾンでドコモケータイ払いを利用した人に対し、10%をdポイントで還元する大規模なキャンペーンを実施中だ。キャンペーンは7月までだったが、好評を博して8月末までに延長された。

とりあえずギフト券に変える手も

 一部デジタル商品は対象外だが、アマゾンギフト券も10%還元になるため、すぐに買うものがなくても、とりあえずギフト券に変えておいてもいいだろう。dポイントはドコモの商品、サービスだけでなく、コンビニエンスストアのローソンや、デパートの高島屋でも使えるため、用途の幅が広い。

 auも、「auかんたん決済夏祭り」と題したキャンペーンを実施。iPhoneやアンドロイドで、auかんたん決済を使ってアプリを購入すると、先着もしくは抽選でポイントが当たる。全員というわけではないが、5000円以上の利用で、100人に1万ポイントを配布するなど金額も大きい。

<「知ってトクするモバイルライフ」は、毎週火曜日に掲載します>

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石野純也

石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。

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