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来年から長期投資向け新制度「積み立て型NISA」開始

塚崎公義 / 久留米大学商学部教授

 一般に株式投資には譲渡益課税や配当課税がかかりますが、これが非課税となる制度があります。今年から原則として誰でも加入できるようになった個人型確定拠出年金(iDeCo)が話題ですが、少額投資非課税制度(NISA)もその一つです。

 NISAを利用するためには、そのための口座を銀行、証券会社などで開設する必要があります。20歳以上の国内居住者ならば、だれでも開設できます。日本人の金融資産が預貯金に偏り過ぎているので、これを投資に振り向けてもらおう、という制度です。上場株式、株式投資信託、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)などは対象ですが、預金、国債、社債などは非課税の対象とはなりません。

 NISAの利用限度は、毎年の買い付け代金120万円までです。買った後で値下がりしても、買い増すこと…

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塚崎公義

塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。