スキル・キャリアミスを見逃さない校閲の技術

パソコン入力の時代に「人の間違い」をどう見つけるか

毎日新聞校閲グループ

 毎日新聞の校閲記者たちが、プロの校閲の技と正しい文章への思いをつづる連載「ミスを見逃さない校閲の技術」の第3回は、陥りやすい「ヒューマンエラー」への対応策です。

「誤植」はなくなったはずだが

 日本語の同音・同訓語の多さに泣くのは、校閲記者や受験生だけではありません。

 1978年、キーボードによる日本語入力を史上初めて可能にしたワードプロセッサーを東芝が発表しました。「キシャがキシャした」(記者が帰社した)といった同音異義語の使い分けをどうコンピューターに学ばせるかが開発者の最大の課題であり、「辞書に学習させればいい」という発想で実現に導いたことは、よく知られています。

 それから40年。「教授」が「教援」、「減少」が「滅少」、「法廷」が「法延」にといった誤りに、校閲作…

この記事は有料記事です。

残り1175文字(全文1512文字)

毎日新聞校閲グループ

毎日新聞校閲グループ

毎日新聞は東京に40人余り、大阪に30人余りの校閲記者がいる。原則として広告などを除く全紙面について記事のチェックをしており、いわば新聞の「品質管理部門」。書籍などと比べてかなり短時間で仕事をこなさなければならないのがつらいところ。朝刊の校閲作業は深夜になるため生活は「夜型」である。

イチ押しコラム

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
バルパライソ名物のアセンソール(屋外エレベーター)片道15円ほどの気軽な乗り物(写真は筆者撮影)

チリ・バルパライソ 壁画の街で過ごした魅惑の時間

 ◇チリ・サンティアゴとバルパライソ編(4) 2017年3月初旬。飛行機の予約ミスで生じた空き時間に、チリ・サンティアゴから日帰り…

知ってトクするモバイルライフ
iPhone XS、XSマックスと同じく9月21日に発売されたアップルウオッチ「シリーズ4」

アップルウオッチ4「大画面で薄く進化」緊急通報も

 アップルウオッチの4世代目となる「シリーズ4」が9月21日、iPhone XS、XSマックスと同時に発売された。「シリーズ3」か…

職場のトラブルどう防ぐ?

パートの休憩問題で「労基署から指導」管理部長の窮地

 A雄さん(48)は、従業員数約230人の食品スーパーの管理部長です。ある店舗のパート従業員の休憩時間について労働基準監督署から是…

ニッポン金融ウラの裏
東京証券取引所=2015年5月8日、関口純撮影

日本の取引所の国際競争力が高まらないウラ事情

 わが国の資本市場をめぐっては解決が先送りされたままに置かれている課題が少なくない。そのひとつが証券取引所の「国際競争力」である。…

メディア万華鏡
韓国旅客船セウォル号の沈没事故を報じる2014年4月17日付の毎日新聞東京朝刊

日本で「モリカケ映画」は? 米韓映画人が見せる底力

 「世の中が変わった時に真実が明かせるようにこの映画を作りました」。304人の死者・行方不明者を出した2014年の韓国旅客船セウォ…