日銀の政策に限界が見えてきた…(黒田東彦・日銀総裁)
日銀の政策に限界が見えてきた…(黒田東彦・日銀総裁)

政治・経済週刊エコノミスト・トップストーリー

日銀量的緩和の「物理的限界」が資産バブル崩壊を招く

エコノミスト編集部

 日銀が異次元金融緩和で長期国債の大量買い入れを始めてから4年半を迎える。だがインフレ目標2%は遠い。日銀の政策も限界が近づいた。週刊エコノミスト9月19日号の巻頭特集「異次元緩和の賞味期限」よりダイジェストでお届けする。

見えない緩和縮小が始まっている

 日銀は7月20日、物価目標2%達成時期を2019年度中に延期した。13年4月に年間80兆円の国債買い入れを柱とした異次元緩和を始め、黒田東彦総裁が「2年で2%達成」を掲げて以来、延期は6回目。18年4月に任期満了を迎える黒田総裁は再任されない限り、任期中の2%達成は不可能となった。

 量的緩和で日銀が買い入れた国債は日本の国内総生産(GDP)に迫る約435兆円(8月末時点)にのぼる…

この記事は有料記事です。

残り1914文字(全文2232文字)

エコノミスト編集部

エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…