スキル・キャリア職場のトラブルどう防ぐ?

「渋滞避け早め出社」始業までの時間は誰のものか

井寄奈美 / 特定社会保険労務士

 A男さん(28)は製造業の管理部門に勤める入社5年目の社員です。職場が郊外にあるため自動車通勤をしており、しかも始業時刻の午前9時よりも1時間以上早く出社します。他の多くの社員も同様です。渋滞に巻き込まれて遅刻することがないよう、道路がすいている時間帯に通勤するのです。

 社員たちは始業までの時間を自由に過ごします。駐車場に止めた車の中で始業近くまで寝ていたり、社員食堂で朝食を取ったりしています。A男さんは事務所の自席でメールをチェックしたり、その日の仕事の準備をしたりすることもあります。ただ就業中ではないためコーヒーを飲みながらゆったりと過ごすことがほとんどでした。

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井寄奈美

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/

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