国家インターネット情報弁公室が入る建物。ネット監視の目を強めている=北京市で2017年9月11日、赤間清広撮影
 国家インターネット情報弁公室が入る建物。ネット監視の目を強めている=北京市で2017年9月11日、赤間清広撮影

グローバル海外特派員リポート

中国当局が力ずくで築き上げる情報空間の「万里の長城」

赤間清広 / 毎日新聞中国総局特派員(北京)

 「グレート・ウオール」と呼ばれる万里の長城は、人類が作り出した世界最大の建造物だ。誰もが知る中国屈指の名所でもあるが、中国在住の外国人の関心事はもっぱら「グレート・ファイア・ウオール」に集中している。

 万里の長城と違い、「グレート・ファイア・ウオール」は目に見えない。存在するのはインターネットの世界だ。一見、ゲームのタイトルのようだが、さにあらず。中国政府が築いたネット規制の巨大な壁をこう呼んでいるのだ。この中国独自のネット規制によって、グーグルなど一部海外サイトは中国国内からアクセスしようとしても接続できない状況が続いている。

 海外サイトのアクセス規制などがあり、外国人から見れば、ただでさえ不便な中国のネット環境。にもかかわ…

この記事は有料記事です。

残り1836文字(全文2154文字)

赤間清広

赤間清広

毎日新聞中国総局特派員(北京)

1974年、宮城県生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。経済部では財務省、日銀、財界などを担当した。16年4月から現職。中国経済の動きを追いかけている。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏

銀行主導デジタルマネーが「お祭り騒ぎ」で終わる懸念

 銀行業界でデジタルマネー導入の動きが続いている。みずほグループは独自のデジタルマネー「J-COIN」を3月からスタートし、三菱U…

知ってトクするモバイルライフ
交付された5G基地局開設の認定書を手に記念撮影に臨む携帯電話各社の社長ら=総務省で2019年4月10日、山下浩一撮影

2020年に始まる超高速「5G」は生活を一変させるか

 総務省は、携帯電話事業者4社に割り当てる5Gの周波数を決定した。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルは、2020年…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ラスベガス・ダウンタウンの老舗カジノホテルのプール。アメリカらしからぬ混雑ぶりが逆に魅力なのか? (写真は筆者撮影)

「ラスベガス」21世紀の米国に残る“昭和感覚”の街

 ◇米国ラスベガス・ダウンタウン編(2) ラスベガス訪問5回目にして初めて訪れたダウンタウン(旧中心市街地)は、米国では他に見たこ…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

「店長だから」と負担増“36歳子育て女性”の不信感

 2児を育てるA美さん(36)は、あるフラワーショップの店長です。当初はアルバイトでしたが、半年前に店長に指名されフルタイム勤務に…

メディア万華鏡
 

相次ぐ性犯罪「無罪」判決に欠けた“被害者の心理”

 準強制性交――「新聞の見出しにはとってほしくない」と書いた前々回の記事がアップされた3月11日の翌日、毎日新聞夕刊を見て、ぎょっ…