金融政策決定会合終了後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁=2017年9月21日、丸山博撮影
金融政策決定会合終了後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁=2017年9月21日、丸山博撮影

マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

“ユリノミクス登場”で「2%インフレ目標」は変わる?

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 衆議院議員選挙が迫る中で、金融政策の在り方にも注目が集まることになりそうだ。自民・公明の政権与党は、安倍晋三政権による経済政策「アベノミクス」の継続を掲げている。だが、選挙結果次第では、別の選択肢も浮上しかねないからだ。

 アベノミクスによる経済政策の中核が量的緩和政策であることはいうまでもない。安倍内閣の任命によって就任した黒田東彦総裁が率いる日銀は、巨額の国債購入によって市場金利を押し下げ、市中にマネーを供給する「異次元緩和政策」を断行し、それを継続している。

 そのターゲットとなっているのは「物価上昇率2%の安定的な達成」である。さらに、日銀は2016年2月…

この記事は有料記事です。

残り1254文字(全文1538文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…