マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

「職場つみたてNISA」は人材確保のツールとなるか

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 「職場つみたてNISA」をご存じだろうか。来年1月から取扱い開始となる積み立て投資版NISA(少額投資非課税制度)を官公庁、民間企業などの職場で取り扱っていく制度である。まずは、同制度の監督官庁である金融庁自身が職員向けのマニュアルを策定し開始しようとしている。

 つみたてNISAの対象となる投資信託は、購入者が支払う販売手数料や信託報酬が通常の投資信託より格段に安い。この制度が投資経験のない若手世代の資産形成を目的としているため、投資しやすさという観点からそのような商品になったと言える。しかし、それだけに、銀行や証券会社といった取り扱い金融機関からは「採算に合わない」といった理由から取り扱いに消極的な声が少なからず上がっている。

 確かに人件費などを踏まえると、採算性に合わないビジネスなのだろう。だが、とりわけ証券会社の場合、つ…

この記事は有料記事です。

残り1031文字(全文1400文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…