「開かれた新聞委員会」で議論する吉永みち子委員(左手前)ら=2017年10月11日、宮間俊樹撮影
「開かれた新聞委員会」で議論する吉永みち子委員(左手前)ら=2017年10月11日、宮間俊樹撮影

社会・カルチャーメディア万華鏡

「何でもかんでも両論併記」は言論空間をダメにする

山田道子 / 毎日新聞紙面審査委員

 最近、「この問題で両論併記するのはおかしい」と感じることが多い。選挙でやたらに「公平公正」が叫ばれたせいかもしれない。

 毎日新聞の第三者機関「開かれた新聞委員会」の委員、作家の吉永みち子氏は「バランスや公平も大事だが、ある軸の中で判断し、『ここは違う、事実と反する、批判は当たらない』という指摘をしないといけない。報じる側の軸が定まらず両論併記されると、読者は自分でどう判断したらいいのか、分からない」と話した。(10月17日毎日新聞朝刊)

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山田道子

山田道子

毎日新聞紙面審査委員

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞入社。浦和支局(現さいたま支局)を経て社会部、政治部、川崎支局長など。2008年に総合週刊誌では日本で一番歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長を経て15年5月から現職。