スキル・キャリア孔子は働く人の水先案内人

「学問のすすめ」で孔子を痛烈批判した福沢諭吉の思惑

羽深成樹 / 前内閣府審議官

 儒教は、江戸時代に全国に広まり、論語は教科書として愛読されてきた。しかし、明治時代になると、これを批判する意見も現れた。その先鋒(せんぽう)が福沢諭吉である。福沢は、論語を含めた「四書五経」と呼ばれる基本書を読破し、儒教に精通していたが、その上で、痛烈な論語批判を展開した。

300万部の大ベストセラー

 「学問のすすめ」は、広告や販路確保が十分にできなかった当時で、300万部も売れ、国民の10人にひとりが読んだといわれる大ベストセラーである。その中で、福沢は、次のように言う。

 論語には、「民はこれに由(よ)らしむべし、これを知らしむべからず」とある。これは民を見下す考え方だ…

この記事は有料記事です。

残り988文字(全文1277文字)

羽深成樹

羽深成樹

前内閣府審議官

1958年千葉県生まれ。81年東大法学部卒、大蔵省(現財務省)に入省。大蔵省主計局主査、防衛省大臣官房審議官、首相秘書官、財務省主計局次長、内閣府政策統括官などを経て、内閣府審議官。2017年7月退任。著書に「論語と『やせ我慢』」(PHP研究所)。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏
記者会見で質問に答える黒田東彦・日銀総裁=2019年1月23日、後藤豪撮影

日銀保有ETF21兆円と「昭和40年不況」の棚上げ策

 日銀がマイナス金利政策を発動して早くも3年になる。いまのところ、日銀がマイナス金利政策を脱却する見通しは立っておらず、金融機関の…

知ってトクするモバイルライフ
3月1日に発売する「トーンe19」。シンプルなミドルレンジモデルで価格を抑えた

「iPhone1台分で1家族」トーンモバイル新端末

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下で格安スマホ事業を展開するトーンモバイルが、新端末「トーンe19」を3月1日に発…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
国道4号沿いのサービスエリア「Alzu」はサイ、カバ、インパラなどが放し飼いにされている人気スポット(写真は筆者撮影)

ヨハネスブルク「絶対に歩いてはいけない」地区を縦断

 ◇南アフリカ編(7) レソト王国入国に失敗したにもかかわらず、懲りもせず今度は、エスワティニ(旧スワジランド)の国境近くまで走っ…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

働き方改革のしわ寄せ?「収入半減」パート女性の嘆き

 A実さん(55)は、チェーン展開する自宅近くのクリーニング店で受付のパートとして働いています。昨年「働き方改革」への対応で店舗に…

メディア万華鏡
婚約が内定、記者会見される秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さん=東京都港区の赤坂東邸で2017年9月3日、代表撮影

「開かれた皇室」が生んだ?小室さんスキャンダル報道

 ガソリン、投下しちゃった。秋篠宮家の長女眞子さま(27)との婚約が延期となっている米国留学中の小室圭さん(27)が1月22日、母…