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気になる19年春の採用数 業績見ながら学生と予測

都内・某共学大進路指導担当

 最近、3年生(2019年卒業予定者)が、私たちのところへよく相談に来る。学生が気になっているのは、銀行、特にメガバンクの採用動向のようだ。

 というのも、メガバンクの中に、将来、行員を大幅に減らすと発表したところや、店舗網を再編して縮小すると報じられたところがあるからだ。

 私たちは、日ごろから企業の採用担当者と付き合いがあり、メガバンクの人事部の人とも接触がある。しかし、「2019年3月卒の採用計画はどうなっていますか」と聞いても、「私たちにもよくわからないのです」という答えが返ってくる。

 新聞社などが大手企業の採用計画についてアンケートを実施するのは、例年、春から夏前にかけてで、いくら早くても来年の3月ころにならないと、19年卒の採用計画は発表されない。

小さなニュースもくまなく探す

 というわけで、私たちは学生と一緒に、メガバンクに関するニュースをチェックしながら、「18年卒がこの人数なのだから、19年卒はこのくらいを見込んでも大丈夫ではないか。ただ、不確定要因があるから、低めに予想しておくほうがいいかもしれない」などと話をしている。

 もちろん、私たちが採用予定人数を予想するのはメガバンクだけではない。メーカーも、商社も、サービス業界も、学生たちが就職を希望するありとあらゆる業界と企業について、さまざまな情報を収集することになる。

※写真はイメージです
※写真はイメージです

 この作業は結構大変だ。小さな扱いのニュースであっても、その企業の業績に大きく影響することがあるし、四半期ごとに発表される財務諸表も重要だ。「数字が読めない」大学職員は、学生から頼りにされないこともある。

 そうやって予想した採用予定数が当たればいいが、外れた場合はどうするか。学生の中には「全然違うじゃないですか」と文句を言ってくる者もいる。しかし、こればかりはどうしようもない。予想したよりも採用計画数が下回れば「難関だが、望みを捨てずに頑張ろう」と声をかけ、採用計画が上回れば「チャンス到来!努力すれば希望はかなう」と励ますようにしている。

進路決まっていない学生に「もうひと頑張り!」

 ところで、年末を迎え、まだ進路が決まっていない18年卒業予定の学生が多数残っている。そうした就活生には、何とか明るい気持ちで新年を迎えさせてやりたいと、年末ぎりぎりまで求人情報を紹介している。人手不足を反映して、中堅中小企業の中には採用を継続しているところも多いので、まだまだ情報はある。

 私たち大学職員は、一般の企業の人たちよりも少し長めに年末年始の休みを取ることが多いが、長期期間中でも電話やメールで相談を受けられるよう、就活生に連絡先を教えている職員もいる。「あと一息。もうひと頑張り!」と声をかけ、彼らのモチベーションを維持しようとこちらも必死だ。年末年始も気を緩めることができない。

    ◇    ◇

 キャリアセンターは、大学生の就職活動を支援する学内組織です。キャリアセンターのベテラン職員が、学生の悩みや就活戦線の動きをつづります。毎週水曜日に掲載します。

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都内・某共学大進路指導担当

都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。

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