社会・カルチャー切ない歌を探して

竹内まりや「駅」偶然の出会いと胸に詰まる思い

森村潘 / ジャーナリスト

 師走の駅で、足早に過ぎてゆく人の群れ。そのなかに、別れた人に似た面影を見てはっとする。冷静になればもうずいぶん昔のことだし、自分が見たのは思い出のなかの面影に似た人だったのだろう……。

 別れた人に偶然出会う、その姿を目にするという設定は、たいていは切ない。

 「別れた人に会った 別れた渋谷で会った」と歌ったのは、ロス・インディオス&シルヴィアの昭和のヒット曲「別れても好きな人」。やっぱり好きだというストレートな思いを告げている。荒井由実の初期の作品「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」も、別れた人に偶然出会う。想像していたほどの衝撃はなく、もう昔のことなのだと思える。

 これより少し前、男女のデュオ、トワ・エ・モワによる「青春のあやまち」は、朝の電車や人ごみの中で、ふ…

この記事は有料記事です。

残り1535文字(全文1873文字)

森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。

イチ押しコラム

知ってトクするモバイルライフ

「2年縛り・4年縛り」当局指摘でちょっぴり見直し

 大手通信事業者の契約方式「2年縛り」と「4年縛り」が見直される。NTTドコモは「2年縛り」を、auとソフトバンクは「2年縛り」と…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
シュワルマの店で近所の姉弟にカメラを向けたら満面の笑顔でポーズをしてくれた(写真は筆者撮影)

アンマン「丘の街」を歩いて感じたこの地の寛容さ

 ◇ヨルダン・アンマン編(2) 「中東で最も旅行しやすい国」とガイドブックに書かれるヨルダン。首都アンマンでは、聞いた通り広大な範…

メディア万華鏡
自民党本部前で杉田水脈議員の辞職を求めて抗議する人々=2018年7月27日、宮間俊樹撮影

「生産性ない」発言の杉田水脈議員も差別されている?

 「指導」で終わり? 月刊誌「新潮45」8月号に「『LGBT』支援の度が過ぎる」を寄稿した自民党の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロッ…

世界透視術
中国の習近平国家主席=2012年11月、隅俊之撮影

対米貿易戦争へ習主席が発した「思想の国家総動員令」

 世界経済がどうなるか、米中貿易戦争の行方にかかっている。米中貿易戦争の行方がどうなるかは、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席…

職場のトラブルどう防ぐ?

「早く転職先に」退職意思を伝えた29歳男性の悩み

 A介さん(29)は、職員数約60人の会計事務所に勤務しています。大学卒業後は会社員をしていましたが、税理士資格を取って独立したい…