社会・カルチャー切ない歌を探して

竹内まりや「駅」偶然の出会いと胸に詰まる思い

森村潘 / ジャーナリスト

 師走の駅で、足早に過ぎてゆく人の群れ。そのなかに、別れた人に似た面影を見てはっとする。冷静になればもうずいぶん昔のことだし、自分が見たのは思い出のなかの面影に似た人だったのだろう……。

 別れた人に偶然出会う、その姿を目にするという設定は、たいていは切ない。

 「別れた人に会った 別れた渋谷で会った」と歌ったのは、ロス・インディオス&シルヴィアの昭和のヒット曲「別れても好きな人」。やっぱり好きだというストレートな思いを告げている。荒井由実の初期の作品「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」も、別れた人に偶然出会う。想像していたほどの衝撃はなく、もう昔のことなのだと思える。

 これより少し前、男女のデュオ、トワ・エ・モワによる「青春のあやまち」は、朝の電車や人ごみの中で、ふ…

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森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。

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