日銀のマイナス金利政策の「副作用」がジワジワと銀行経営に響いてきた
日銀のマイナス金利政策の「副作用」がジワジワと銀行経営に響いてきた

マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

苦境の地銀が決算対策で“お宝・住宅債権”を売却!?

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 金融業界の2017年度第3四半期決算が2月に発表されると、銀行の厳しい収益状況が改めて見えてくるはずだ。そうしたなか、一部の地方銀行が17年度の収益かさ上げを狙い、住宅ローン債権を他の企業に売却する動きが出始めている。

 日銀のマイナス金利政策のなかで、住宅ローンも低金利化している。それでも、銀行にとって住宅ローンは長期に収益をもたらしてくれる安定的な資産なのだ。ところが、その「お宝資産」である住宅ローン債権を売却して、17年度の収益に乗せる動きが地銀のなかで出ているのだ。

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。