くらし高齢化時代の相続税対策

相続人がいない86歳女性「遺産は寄付」の見事な終活

広田龍介 / 税理士

 老人ホームに入居しているA子さん(86)。2003年に夫から相続で取得して3年前まで住んでいた土地と建物を、昨年1月に1億2000万円で売却した。

 相続人がいないA子さんにとって、自分の財産を整理しておく必要があった。自宅の整理が最後になったが、住まなくなってから3年以内の譲渡であれば譲渡所得から3000万円の特別控除や6000万円までの低税率適用の優遇税制があるため、譲渡に踏み切ったのだ。

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。