社会・カルチャー切ない歌を探して

上田正樹「悲しい色やね」大阪はどうして切ないか

森村潘 / ジャーナリスト

 ご当地ソングというものがある。地名や名所が入ったわかりやすい歌から、方言が使われているものなど、土地になじみのある歌詞で、文化や雰囲気を伝える。

 「函館の女」や「ブルー・ライト・ヨコハマ」など演歌・歌謡曲のジャンルで数多く作られるが、舞台となる土地は、詩情を感じる港町や古都だ。北の町の歌には最果て感があり、雪国には清純さやしんみりとした情感がある。

 詩情だけがテーマとは限らない。古くは「東京砂漠」で歌われたように、大都会ならではの殺伐とした雰囲気…

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森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。