黄金の仏舎利塔タート・ルアンはラオスのシンボル(写真は筆者撮影)
黄金の仏舎利塔タート・ルアンはラオスのシンボル(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

「21世紀ラオス」インドシナ半島要地としての生き方

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

ラオス・ビエンチャン編(2)

 市街地正面のメコン川が国境となり、対岸にタイの家々が見えるラオスの首都ビエンチャン。首都の市街地から隣国がすぐそこに見える国は、国境が人為的に引かれたことの多いアフリカの数例を除いて、他にはない。しかもそのラオスとタイは、民族的には近い関係にありながら、過去は対立の歴史を刻んできた。市場経済化に舵(かじ)を切ったのはいいが、人口で10倍、経済力では何十倍も大きいタイにのみ込まれはしないだろうか。だが歩きながら、北の隣国・中国の台頭で、変化がさらに加速していることに気付く。

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藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。