リチウムを生産する豊田通商の合弁工場の人工湖。ここで約1年かけて濃縮される=アルゼンチン北部フフイで2018年3月、清水憲司撮影
リチウムを生産する豊田通商の合弁工場の人工湖。ここで約1年かけて濃縮される=アルゼンチン北部フフイで2018年3月、清水憲司撮影

グローバル海外特派員リポート

アンデス山脈で展開される「天空のリチウム争奪戦」

清水憲司 / 毎日新聞北米総局特派員(ワシントン)

リチウム・トライアングル(1)

 南米アルゼンチンとチリ、ボリビアの国境地帯は「リチウム・トライアングル」と呼ばれ、近年、急速にリチウム生産に伴う開発が進んでいる。チリや米国、豪州、日本が開発の主なプレーヤーだったが、ここに来て存在感を増すのは中国だ。中国は日米欧から自動車産業の主導権を奪おうと電気自動車(EV)シフトを国家戦略に掲げ、リチウムを買いあさっている。アンデス山中で展開される「天空のリチウム争奪戦」を取材した。

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清水憲司

清水憲司

毎日新聞北米総局特派員(ワシントン)

1975年、宮城県生まれ。高校時代まで長野県で過ごし、東京大学文学部を経て99年毎日新聞社に入社。前橋支局を経て2004年経済部に移り、流通・商社、金融庁、財務省、日銀、エネルギー・東京電力などを担当し、東日本大震災後には特別報道グループで核燃料サイクル政策も取材した。14年北米総局の特派員となり、米国経済の動向や企業取材を担当している。