マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

銀行の未来を悲観する若手とAIの夢だけ語る経営者

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 銀行業界の新卒採用戦線に異変が生じている。メガバンクの人員削減が浮上して以来、就活生の人気がガタ落ちだからだ。人員削減計画を公表したメガバンクにとどまらず、地銀や信用金庫、信用組合といった金融機関にもその影響が及んでいる。

 メガバンクは昨年秋、相次ぎ人員削減計画を公表した。みずほフィナンシャルグループは「10年間で1万9000人」を、三菱UFJフィナンシャル・グループは「2023年度までに6000人」を削減する。また、三井住友フィナンシャルグループはそれより前に今後3年間で4000人分の業務量を削減することを明らかにしていた。

 これは、新卒採用数の抑制によって退職者数を穴埋めしない「自然減」による人員削減だという。首切りや退…

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。