テロ事件の現場となった海岸沿いの遊歩道に供えられた花束(写真は筆者撮影)
テロ事件の現場となった海岸沿いの遊歩道に供えられた花束(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

テロの傷痕残る「ニース」国際観光地で知る社会の分断

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

モナコとニース編(3)

 2017年5月。平和で賑やかなモナコ公国から、毎時2~3本あるフランス国鉄に乗って20分。ニースにやって来た。2016年7月に起きたイスラム過激派によるテロ事件は、海沿いの歩行者天国に集まった花火見物客を大型トラックでひき殺すというおぞましいものだったが、10カ月を経た現地はどんな感じになっているのだろうか?

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藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。