マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

セールス主体の証券営業が「抜本改革」を迫られる日

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 メガバンクが昨年秋に事業の構造改革を相次いで打ち出したことで、銀行業のビジネスモデルの大転換と人員削減に焦点が集まっている。しかし、その背景にある経営環境の変化とデジタル化の大波は、銀行業界だけのものではない。この先、変革の荒波を受ける可能性が高いのは証券業界だ。

 米国銀行業界にはこの10年間、「リテールバンキング革命」と呼ばれる波が押し寄せた。銀行の個人を対象とした営業の手法や業務のやり方が大きく変わり、銀行員の働き方が大きく変化した。

 しかし、それより先に米国で行われたのが、証券会社の個人営業の大変革だった。そのエッセンスは、証券会…

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。