くらし高齢化時代の相続税対策

残された社員に事業を託す 72歳社長の「引き際」

広田龍介 / 税理士

 不動産コンサルティング会社社長のAさん(72)は、長年勤務していた会社を60歳で定年退職し、独立して12年たった。幸い経営は順調だが、そろそろ第一線からは退く潮時かと考え始めた。

後継者を誰にするか

 会社はAさんを含め社員8人。事業内容は、不動産の権利調整や売買についての企画・提案だ。顧客の意思決定に関与するコンサルティングで報酬を得ている。

 顧客の意思決定には、所有する不動産の権利関係、家庭の家族構成や年齢、健康状態など、さまざまな要因が…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。