藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

東ティモール 独立までの苦難と今は平和なディリの街

藻谷浩介・地域エコノミスト
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夕涼みするディリの人たち。豊かな国ではないが人々の表情には曇りがない(写真は筆者撮影)
夕涼みするディリの人たち。豊かな国ではないが人々の表情には曇りがない(写真は筆者撮影)

東ティモール編(2)

 シンガポールから豪州のダーウィン経由でたどり着いた、東ティモールの首都ディリは、山と海に挟まれて細長く伸びる田舎町だった。南半球なので5月は晩秋にあたるが、赤道に近い当地には容赦なく灼熱(しゃくねつ)の陽光が降り注ぐ。およそ近代産業もなさそうなこの国、というかこの島は、いかなる理由で独立するに至ったのか。静けさに満ちたホテルでゆっくり仮眠の後、15時から探索を開始した。

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外105カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。