金融フォーラムで講演する金融庁の遠藤俊英・監督局長(当時)=熊本市で2017年2月28日、小原擁撮影
金融フォーラムで講演する金融庁の遠藤俊英・監督局長(当時)=熊本市で2017年2月28日、小原擁撮影

マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

金融庁「遠藤体制」で地域金融を担う“二枚看板”とは

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 中央官庁の夏の定期人事異動に伴って、金融庁の新体制が発足した。“剛腕”と呼ばれ、実力派長官として3年にわたって金融改革を主導した森信親氏(61)が退官し、代わって、監督局長を務めてきた遠藤俊英氏(59)が新しい金融庁長官に就任した。今後の金融行政の焦点を探ってみた。

 森氏は強烈なリーダーシップで改革路線を進めた。地域金融機関の再編など経営基盤の強化、ガバナンス(企業統治)向上をはじめとする資本市場の課題への取り組み、つみたてNISA(少額投資非課税制度)など投資優遇制度の創設--といった施策が進められた。

 金融機関への検査・監督方針を示した「金融検査マニュアル」も廃止した。そうした施策を通じて今後の金融…

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。