スキル・キャリア職場のトラブルどう防ぐ?

「36協定」に署名を求められた32歳営業マンの不安

井寄奈美 / 特定社会保険労務士

 A太さん(32)は、従業員数約20人の機械卸会社の営業マンです。2年ほど前に今の会社へ転職しました。職場の雰囲気にも慣れ、気持ちよく仕事ができるようになりましたが、ある日の社長とのやり取りから残業や休日出勤が増えるのではないかと不安を感じるようになりました。

社長からの署名・押印の指示に戸惑い

 A太さんは共働きの妻と子ども1人の家族で、子育てに忙しく、また近くに住む病気がちの母から離れられないという事情があります。以前は上場企業の子会社の地元支店に勤務していましたが、この支店が閉鎖となり転勤が避けられなくなったため、今の会社に転職しました。

 今の会社はいわゆるオーナー企業ですが、社長は社員の家族を気にかけてくれたり、売り上げ目標を達成した…

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井寄奈美

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/

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