くらし人生100年時代のライフ&マネー

葬儀費用に困らない 遺産の預貯金「仮払い」制度新設

渡辺精一 / 経済プレミア編集部

変わる相続(3)

 相続で多くの人が直面するのが亡くなった人の預金(貯金)口座の手続きだ。約40年ぶりに相続法制を大きく見直した改正民法(7月6日成立)は、相続人が預金を引き出しやすくする「仮払い制度」を設けた。何がどう変わったか、ポイントを整理した。

名義人が亡くなればその預金口座は「凍結」

 まず、亡くなった人の預金の引き出しに、銀行など金融機関はどう対応しているか。金融機関は、口座名義人が亡くなったと知ればその口座を「凍結」し、亡くなった人の一生分の戸籍謄本(除籍謄本含む)と相続人全員の戸籍謄本や合意書類をそろえて申請しなければ、払い戻しに応じない。相続人が遺書や遺産分割協議書を隠している可能性もあり、トラブルを避けるためだ。

 ただし、2人暮らしの高齢夫婦で「まとまった資金は夫の銀行口座にある」というケースは珍しくない。夫が…

この記事は有料記事です。

残り1144文字(全文1511文字)

渡辺精一

渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。

イチ押しコラム

メディア万華鏡
新潮45(10月号)

杉田論文批判に反論特集を組んだ新潮45は炎上商法か

 杉田水脈衆院議員が性的少数者(LGBTなど)を「生産性がない」と差別する寄稿を8月号で載せた月刊誌「新潮45」が、1号をおいた1…

ニッポン金融ウラの裏

外国人労働者の送金ニーズと「銀行不要論」の密な関係

 労働人口の減少を背景に、国内のさまざまな産業で外国人労働者への依存度が高まっている。そうした外国人労働者にとって、稼いだ給料を家…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
バルパライソ名物のアセンソール(屋外エレベーター)片道15円ほどの気軽な乗り物(写真は筆者撮影)

チリ・バルパライソ 壁画の街で過ごした魅惑の時間

 ◇チリ・サンティアゴとバルパライソ編(4) 2017年3月初旬。飛行機の予約ミスで生じた空き時間に、チリ・サンティアゴから日帰り…

知ってトクするモバイルライフ
iPhone XS、XSマックスと同じく9月21日に発売されたアップルウオッチ「シリーズ4」

アップルウオッチ4「大画面で薄く進化」緊急通報も

 アップルウオッチの4世代目となる「シリーズ4」が9月21日、iPhone XS、XSマックスと同時に発売された。「シリーズ3」か…

職場のトラブルどう防ぐ?

パートの休憩問題で「労基署から指導」管理部長の窮地

 A雄さん(48)は、従業員数約230人の食品スーパーの管理部長です。ある店舗のパート従業員の休憩時間について労働基準監督署から是…