くらし高齢化時代の相続税対策

「自宅は知人女性の子に」92歳が残した遺言の衝撃

広田龍介 / 税理士

 東京都内在住のAさんが92歳で亡くなった。妻と一人娘である長女もすでに先立っており、法律上の相続人は、長女の一人息子である孫のBさん(34)1人だけだった。

唯一の相続人は「寝耳に水」

 Aさんの遺産の相続税評価額は、自宅の土地・建物1億2800万円とその他の財産800万円を合わせた1億3600万円。普通なら、唯一の相続人であるBさんがすべての遺産を受けるはずだ。

 だが、そうはならなかった。Aさんが手書きの自筆証書遺言書を残していたからだ。遺言書には、Aさんの知…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。