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沿線マンション人気復活? 小田急線の「複々線効果」

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
1980年から小田急電鉄の顔として活躍した特急ロマンスカー7000形(愛称LSE)=定期運行最終日の2018年7月10日、東京・新宿の小田急新宿駅で開かれた記念式典、内林克行撮影
1980年から小田急電鉄の顔として活躍した特急ロマンスカー7000形(愛称LSE)=定期運行最終日の2018年7月10日、東京・新宿の小田急新宿駅で開かれた記念式典、内林克行撮影

 この春、着工から約30年を経て、小田急線の上下線を2本ずつに増やす複々線化工事が完了した。3月17日に新ダイヤとなってから、約4カ月が経過した。

「混雑とノロノロ運転」は改善

 混雑がだいぶ緩和された、いや快速急行は相変わらず混んでいる、その陰で通勤急行の混雑度が低い、各駅停車は以前よりすいている、一方で不便になった駅がある……。賛否両論があるのだが、おおむね混雑度が緩やかになったことと、上り電車が新宿駅近くで生じるノロノロ運転が改善されたことの評価は高い。

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住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。