左はモスク、右はキリスト教・マロン派の教会、手前は古代遺跡。レバノンを象徴する光景(写真は筆者撮影)
左はモスク、右はキリスト教・マロン派の教会、手前は古代遺跡。レバノンを象徴する光景(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

「レバノン」歴史の重みの中に生きる人々のストレス

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

レバノン・ベイルート編(3)

 地中海沿いのご機嫌なリゾート都市、であるかのように見えたベイルート。しかし撮影禁止の建物が随所にあるなど、多年の紛争の傷は癒えていなかった。2月末でこの暖かさなのに、寒い欧州からの観光客もあまり見かけない。現在のたまさかの安寧の先に待つのは、経済的繁栄の復活か、はたまた宗教的混迷の再現なのか。

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藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。